古民家再生について

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古民家とは? -その地に根ざした暮らしの歴史です-

古民家とは、どの時代に建てられたものか、あるいは建造され何年を経たものを指すなどの、特に定義は特にありません。
よく終戦までの建物を古民家と言われますが、そうするなら、「築65年以上のもの」ということになります。

古民家の種類は? -日本全国さまざまです-

古民家には、その使用目的や時代、地域、気候などによって多くのデザインがあります。
大きく分けて、町家と農家に分かれます。
使用目的でも、農家、庄屋屋敷、一般民家(都市部の民家)などがあります。
岐阜県白川郷などに見られる合掌造りも有名な古民家ですね。

わたしの出身地奈良県では「大和棟造りの古民家」がありました。
急こう配の茅葺きと瓦屋根を組み合わせた複雑な屋根の古民家です。
棟の高い茅葺屋根のところが居住部分で、一段低い瓦屋根部分に炊事場・浴室などがありました。

このように、地方の気候風土によっても、日本全国様々なデザインの古民家があります。

古民家再生とは? -その地の暮らしを受け継ぎます-

古民家には、長い間その土地に建っていた歴史があります。
そこには、昔の思い出や生活習慣を感じることが出来る味わい深い空間があります。
その味わいを感じながら、現代の住宅設備で生活できるのが古民家再生の魅力です。

近年では、伝統軸組工法の合理性、耐久性が見直されつつあり、構造補強などの再生技術も進み、廃棄物の量も少なく済むため環境問題の観点からも、大変有効な方法といえます。

古民家の構造・材料 -地域に根ざした先人の知恵-

古民家は、室内に現れる大きな柱や梁がとても魅力的です。
古民家に使われている木材は、いわゆる適材適所が採用され、腐りやすい部分には檜や栗などが使用され、梁には強度の高い松など、
内装には杉などの木目の美しい木材や、調湿効果に優れた材料が使い分けられています。
これも古民家の魅力のひとつです。

ですが、昔の人は現代人ほど身長が高くなかったので、建具の高さが低く梁などで頭が当たりそうになるところも出てきます。
高さを変えることも可能ですが、絶妙なバランスの構造に手を加えるので、現地再生の場合は特に注意が必要になります。

古民家再生の種類

古民家再生の方法は大きく分類すると3つの方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、古民家の状態や要望などを検討して、慎重に考えていく必要があります。

  1. 現地再生
    現在古民家が建っているところで、そのまま再生する方法で、最も一般的な方法といえます。
    構造材など、使えるものは積極的に使用します。
    基礎などを交換・補強するため建物を持ち上げて改修する「揚屋(あげや)」や、建物を横方向に移動させる「曳家(ひきや)」などを行うこともあります。
  2. 移築再生
    一度全てを解体した古民家を違う場所に運搬して、もう一度建てることをいいます。
    解体するため、柱・土台などの構造体の傷んでいるものは交換することも可能です。
    間取りや住宅設備はライフスタイルに合わせた再生も可能です。
    解体、運搬など、もっともコストがかかる方法となります。
    部屋単位で再生させ、新しい材料と組み合わせる「部分再生」の方法もあります。
  3. 古材利用
    解体された建物の柱や梁などを新築やリフォームの部材として利用する方法です。
    手軽に古民家の雰囲気を取り入れることが出来て、デザイン性で構造と関係なく利用するなど、自由度の高い利用方法といえます。

古民家の間取りと土間について

古民家には必ずといっていいほど、「土間」があります。
土間とは、地面とほぼ同じ高さで、その他の部屋よりも一段低くなっている、「地面と同じ扱いの屋内の部屋」という空間です。
農家だとそこが作業スペースとなるなど、自由度の高い空間でもあります。

土間は、その他の部屋より一段低くなっているため、床が続かず間取りを分断しています。
現代生活において、あまり大きな土間空間は必要ではないため、土間に床を設置して部屋を繋げるなどが出来ますが、反対に土間を大きな玄関収納にするなど、様々な工夫ができます。


お気軽にいちどご相談ください。
あなたのライフスタイルと地域の環境に似合う古民家再生を、一生懸命考えます。

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