![](https://nakatanikoumuten.jp/wp-content/uploads/2021/04/Wi-Fi.png)
住まいに合わせた無線LANの選び方と設置のポイント
さて、みなさん。
永く心地よく暮らせる住まいづくりのスペシャリスト
NKプランニング株式会社(中谷工務店)の中谷耕三です。
今回は、
建築士であり、
家電製品アドバイザーである私が、
暮らしに欠かせないライフライン
「インターネット環境」
を支える、
住まいに合わせた
無線LANの選び方と設置のポイント
についてお話します。
そもそもWi-Fi、LANってなに?
住まいの中でもお世話になっている
Wi-Fiですが、
外出先での喫茶店などでも、
Wi-Fi環境(無線LAN)が
あるお店を選ばれていませんか?
いまや1日のうちで目にしないことはない
Wi-Fi(無線LAN)ですが、
そもそもところ、
Wi-FiとLANとはなんなのでしょうか?
Wi-Fi
Wi-Fi(ワイファイ)とは、
対応した機器がお互い無線で通信する
接続方式規格の総称です。
始めは規格の名前だったのですが、
広い意味では、
無線でLAN(Local Area Network)につなげる、
無線LANのこととして使われています。
LAN
LANとは
「Local Area Network」(ローカル・エリア・ネットワーク)
の頭文字で、
家庭や会社など限られたエリア内で、
パソコンなどの機器をケーブルや無線で接続して
データのやりとりを行える
コンピューター・ネットワーク(通信網)のことです。
住まいの中でも
パソコン・スマホ・ゲーム機・家電と
いろんなものを繋げることで、
生活様式は大きく変わってきました。
最近では
Wi-Fiと無線LANが同義になってきています。
Wi-Fiを構築するために必要なモノ
Wi-Fiを利用するためには、
Wi-Fiルーターが必要となります。
Wi-Fiルーターとは、
Wi-Fi機器と電波の送受信を行い
LANとの仲介を行うための機器のことです。
Wi-Fiルーターには様々な規格があり、
住まいの大きさや形状、
室内の設備や生活スタイルによって選ぶ
ことが大切になります。
Wi-Fiルーターの選び方
選ぶポイントは大きく分けて、
・通信速度重視
・つながりやすさ重視
のふたつになります。
通信速度重視
・テレワークやオンライン授業が多くなった
・Wi-Fi機器が増えてきた
・オンラインゲームが趣味
のような方には、最新規格の
【Wi-Fi6(11ax)】
がオススメです。
![](https://nakatanikoumuten.jp/wp-content/uploads/2021/03/WXR-6000AX12S__0105.jpg)
Wi-Fi6対応ルーターの一例です。複数のアンテナが飛び出すモデルが多いです。(BUFFALO社HPより引用)
現行の最高速度を誇る規格で、
多くの機器を同時につないでも、
安定した通信が可能になります。
これからルーターを買う方は、
まずWi-Fi6からチェックしてください。
つながりやすさ重視
3階建て住宅などの
大きなお住まいでは、
家の中でも電波がつながりにくい
ことがあります。
これは、家の中にある
家具・家電・住宅設備
によって引き起こされます。
(詳細は後述します)
この問題を解決するために、
【メッシュネットワーク】
という仕組みがあります。
![](https://nakatanikoumuten.jp/wp-content/uploads/2021/04/idea-buffalo_mesh-e1617643311827.jpg)
メッシュネットワークのイメージ図です。(BUFFALO社HPより引用)
親機(電波を出す機器)と複数の中継機が
お互いに通信しあうことで、
家の中に網目(メッシュ)状に
ネットワークをつくる仕組みです。
![](https://nakatanikoumuten.jp/wp-content/uploads/2021/04/WTR-M2133HS_E2S__0101.jpg)
メッシュネットワーク対応のルーターの一例です。(BUFFALO社HPより引用)
部屋の見えるところにたくさん置く前提なので、
デザインにこだわった商品が多くあります。
今のお住まいで
スマホがよく途切れる方は、
【メッシュネットワーク】
要チェックです!
住まいの中にある、電波の弱点3選
目に見えない電波ですが、
様々なモノの影響を受けています。
その代表的なものを3つ挙げましょう。
電子レンジ
キッチンでレシピ動画を見ているさなか、
急に途切れたりすると、
電子レンジが原因かもしれません。
電磁波で調理をするため、
電波への影響が大きいです。
キッチンのシンク
キッチンのシンクも
高さはあまりありませんが、
電波の障害物となることが多くあります。
床暖房
電波は金属に弱いため、
床暖房が障害物となりやすいです。
特に2階に床暖房を設置した場合は、
影響が出やすいと言われます。
Wi-Fiルーター選びと設置のポイント
電波の特性を十分に発揮させるためには、
家に合った性能と設置位置があります。
①家の広さや間取り
家の広さや間取りにあったものを選ぶ
広くて隅々まで電波が届かない場合は、
【メッシュネットワーク】をチェックです。
②見通しの良さ
単純なことですが、
見通しが良ければ電波もよく届きます。
ルーターを高いところに設置するだけでも、
電波状況が改善されることがあります。
③同時接続
パソコンやスマホに加えて、
これからはIoT家電など
ネットにつながるモノは、
これからもますます増えていく一方です。
同時接続しても速度が落ちづらい
【Wi-Fi6(11ax)】をチェックしてください。
④コンセントの数
以前のブログ
ネット環境を快適にする、オススメアイテム2選とLANの使い分け
でも書きましたが、
Wi-Fiルーターの周りには
インターネット関連機器が集中します。
タコ足配線になりかねませんので、
十分なコンセントの数を計画しましょう。
まとめ
・Wi-Fi:
無線で通信する接続方式規格の総称
・LAN:
パソコンなどの機器同士をつないだ
コンピューター・ネットワーク
・Wi-Fi6(11ax)は、Wi-Fiの最新規格
・メッシュネットワークで隅々まで電波が届く
・電子レンジ.床暖房.シンクに、電波は要注意!
・ルーター設置のポイント
①家の広さや間取り
②見通しの良さ
③同時接続
④コンセントの数
おわりに
インターネット環境は、
電気・ガス・水道と並ぶ、
間違いなくインフラです。
その環境が快適になって、
生活がより豊かに心地よくなる。
そんな発信をしていきたいと考えています。
リフォームなどの際、
住まいかたと家電について
ご質問ご相談等ありましたら、
一級建築士であり家電製品アドバイザーである
私が親身になってお応えいたします。
ご質問ご相談だけでもお気兼ねなくお寄せください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考HP:
株式会社バッファロー | BUFFALO INC.
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