【空き家を手放す①】空き家を高く売却するための注意点
さて、みなさん。
永く心地よく暮らせる住まいづくりのスペシャリスト
NKプランニング株式会社(中谷工務店)の中谷耕三です。
今回は、
空き家を手放す①
空き家を高く売却するための注意点
と題して、
空き家を売却するときのポイントをお話します。
「空き家はあるけど、おそらく今後も使わないだろう」
という方もおられるかと思います。
使う予定がない空き家を抱えていても、
価値も下がり、費用もかさんでしまいます。
思い出のある住まいであっても、
いつかは処分しなければならない日が来ます。
それならば、早いうちに手放すのをオススメします。
今回のブログは、空き家を手放す2つの方法
- 売却する
- 解体する
のひとつ、『売却する』のお話をしましょう。
空き家は早めに売却すべき4つの理由
まずは、
空き家は早めに売却すべき4つの理由
を簡単に列挙します。
- 所有している限り、固定資産税がかかり続けてしまう
- 近隣に迷惑をかけてしまう可能性が常につきまとう
- 空き家で犯罪が起きた場合は責任が伴う場合がある
- 資産価値が下がり売却しにくくなる
これらの理由により、
使わない空き家は早めに売却されることを強くおすすめします。
空き家の売却の方法
不動産業者へ依頼する
不動産業者と媒介契約により、
仲介を依頼するのが一般的です。
また、
事業者が空き家を買い取りリフォームした後に販売を行う
『買取再販』も多くなっています。
事業者によっては価格が異なることも多くあるので、
複数の不動産事業者に査定してもらうのをおすすめします。
住宅の一括査定サイトもたくさんありますので、
そちらを活用されるのも便利だと思います。
空き家バンクへ登録する
市町村が運営する『空き家バンク』に登録して、
買い手を見つける方法もあります。
全国に点在する空き家等の情報を簡単に検索できる
『全国版空き家・空き地バンク』
もあります。
このサイトは
(株)LIFULL、アットホーム(株)の2社が運営されています。
平成31年2月時点で、
全国の603自治体が全国版バンクに参加し、
延べ9,000件を超える空き家等の情報が掲載されているほか、
成約に至った物件数は、
既に累計で1,900件を超えています。
各リンクを貼っておきますので、チェックしてみてください。
※各運営事業者が運営する全国版空き家・空き地バンクサイト
・株式会社LIFULL
URL: https://www.homes.co.jp/akiyabank/
・アットホーム株式会社
URL: https://www.akiya-athome.jp/
・国土交通省 空き家・空き地バンク総合情報ページ
URL: https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/sosei_const_tk3_000131.html
空き家や空き地を譲渡した場合の税制優遇
被相続人が一人で居住していた一戸建て住宅などで、
相続を機に空き家となったものを、
(条件:昭和56年5月31日以前に建築されて、耐震改修をしたもの)
相続後3年以内に売却した場合は、
譲渡所得から最高3,000万円の特別控除が受けられることがあります。
詳細な要件がありますので、
詳しくはお近くの税務署に問い合わせていただくか、
国税庁ホームページ
No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例
をご確認ください。
既存住宅状況調査(インスペクション)をしましょう
既存住宅状況調査技術者が行う
既存住宅状況調査(インスペクション)とは、
構造耐力上主要な部分(基礎、壁、柱等)に生じている
ひび割れや、屋根、外壁等の雨漏り等の
劣化事象・不具合事象の状況を、
目視、計測等により調査するものです。
中古住宅の売買フローチャート(一般社団法人日本建築士事務所協会連合会HPより引用)宅地建物取引業法の改正により、
平成30年4月より、
中古住宅の売買の際に行われる重要事項説明に、
既存住宅状況調査を実施している場合には
その結果について説明することが義務づけられています。
空き家の状態を第3者が調査することで、
物件の信頼度が高まり、
物件購入者への安心材料にもなります。
なお調査内容には、
破壊検査、瑕疵の有無の判断、
建築基準関係法令への適合性の判定等は含みません。
若者に増えてきている『田園回帰』
現在若者を中心に、
経済一辺倒の豊かさではなく、
自然や地域との触れあいを大切にする生き方
も求められており、
『田園回帰』と呼ばれるように、
地域を志向し地域を大切にしたいという若者も増えてきている傾向もあります。
『田園回帰』の傾向により、
農山漁村地域の空き家に対するニーズも高りつつあります。
空き家の問題は根深い
今回は、
空き家を高く売却するための注意点
をテーマにまとめてみました。
これからも、
- 空き家が地域に与える影響
- 家族で考えておきべきこと
- 空き家の管理の方法
等を書いていきたいと思います。
皆さんの身近で起きている『空き家問題』の
お役に立てればと思っています。
以前より続けているブログシリーズ
【 空き家問題を考える 】
も合わせてお読みいただければ幸いです。
【 空き家問題を考える 】シリーズ記事
①空き家の現状を知る
1:避けては通れない!皆さんの身近で起きている『空き家問題』の現状
2:持ち主だけの問題ではない!空き家の劣化と周辺に与える悪影響
3:空き家の維持管理の責任と発生するコスト
4:トラブル回避!空き家を相続するときの注意点
②空き家に備える
5:空き家に対する備え①:まずは空き家を調べてみよう
6:【必ずチェック!】空き家に対する備え② 登記内容を確認しよう
7:空き家に対する備え③『家族で話し合おう』
8:空き家に対する備え④ 空き家を活かす【生前整理】のポイント
③空き家を管理する
9:【空き家を管理する①】「お知らせする」から始めよう
10:【空き家を管理する②】老朽化を遅らせ資産価値を維持する5つの方法
11:【空き家を管理する③】 空き家を賃貸するときオススメしたい制度3選
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考資料・出典:
損する・損しない空き家 ~空き家発生予防のための23箇条~
ひょうご住まいづくり協議会事務局
※各運営事業者が運営する全国版空き家・空き地バンクサイト
・株式会社LIFULL
URL: https://www.homes.co.jp/akiyabank/
・アットホーム株式会社
URL: https://www.akiya-athome.jp/
・国土交通省 空き家・空き地バンク総合情報ページ
URL: https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/sosei_const_tk3_000131.html
国税庁ホームページ
No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例
一般社団法人日本建築士事務所協会連合会HP
既存住宅状況調査技術者
安心の住宅を手に入れるには、信頼のおける住宅調査から始めましょう!
地震に強い、地震に安全な住まいのために、耐震診断・耐震改修を!