【３大省エネ給湯器でエコにお得③】エコジョーズのメリット・デメリットと選ぶときのポイント
さて、みなさん。
永く心地よく暮らせる住まいづくりのスペシャリスト
ＮＫプランニング株式会社（中谷工務店）の中谷耕三です。
今回も前回、前々回に引き続き、
名前がとても紛らわしい
【エコキュート・エネファーム・エコジョーズ・ハイブリッド給湯器】
４大省エネ給湯器を解説するブログ
第３弾【エコジョーズ】の
- エコジョーズのしくみ
- メリット・デメリット
- エコジョーズのハイブリッドモデルとは？
をお話します。
エコジョーズとは
エコジョーズ（リンナイ株式会社ホームページより引用）
「エコジョーズ」とは、
少ないガス量で効率よくお湯を沸かす省エネ性の高い給湯器です。
従来のガス給湯器が排出していた熱を上手に活用することで、
ガス使用量を抑えてお湯を沸かすことができます。
そんなエコジョーズは「潜熱回収型ガス給湯器」とも呼ばれます。
【エコジョーズのしくみ】パロマホームページより引用
従来のガス給湯器は、
ガスバーナーで熱せられた配管の中に
水を通すことでお湯を沸かすという仕組みです。
しかしこの方式では、
約200度の熱が配管から逃げて無駄になっています。
そこで、
約200度の捨てられる熱を利用して
一度水を温めてから、
ガスバーナーで熱せられた配管の中を通すのが、
エコジョーズです。
水から熱することを思えば効率よく早く温まるので、
従来のガス給湯器よりもガスの使用量が抑えられます。
エコジョーズのメリット
ガス代が節約できる
先述したように、
捨ててしまう熱を利用して水温を上げるため、
温まるが短くなる分、
ガスそのものを使わずに済みます。
その分ガス代も節約できます。
ガス会社によっては、
エコジョーズ専用の料金プランを
設定している会社もあります。
設置されるときは、
料金プランも併せてチェックしてください。
二酸化炭素の排出量を減らせる
ガスを使う量が減る分、
二酸化炭素の排出量も減らすことができます。
お湯切れがなく、飲める水質でお湯が沸く
水道から直接取り込んだ水を、
すぐ温めてお湯にするしくみなので、
お湯切れを起こしません。
お湯を貯めておく必要がないため、
水質が悪くなる心配もなく、
お湯を飲むことができます。
給湯器本体がコンパクト設計で、設置に広い場所がいらない
エコジョーズの構造は、
従来のガス給湯器に近く、
貯湯タンクが必要ないので、
エコキュートとエネファームに比べて、
本体を非常に小さくできます。
設置場所に広いスペースが必要ないので、
設置の自由度が高まります。
エコジョーズのデメリット
従来のガス給湯器に比べて割高
エコジョーズの機器は、
従来のガス給湯器に比べて、
約20％割高になります。
ドレン排水の工事が必要
エコジョーズはしくみ上
蒸気が冷えて凝縮したドレン水が発生します。
このドレン水を正しく排水しないと、
給湯器の回りは濡れたままになり苔むしたり、
冬は凍結の恐れもあります。
給湯器が設置されている場所の周囲に
排水できる環境がない場合、
エコジョーズは設置できません。
設置させるときは、
排水計画もチェックしましょう。
こまめなメンテナンスが必要
エコジョーズには、
時期が来たら必ず交換しなければならない部品があります。
それは『中和器』と言って、
エコジョーズから出てくる排水は酸性なのですが、
その排水を安全な中性に変化させる部品です。
このように、
エコジョーズはこまめなメンテナンスが不可欠で、
効率を維持するためにも大切な要素です。
エコジョーズのハイブリッドモデルとは？
エコワン（リンナイホームページより引用）
皆さんは『エコワン』という給湯システムはご存じでしょうか？
エコワンとは、
ガスと電気を組み合わせた
リンナイ（Rinnai）社の
オリジナルハイブリッド給湯・暖房システム
のことをいいます。
エコジョーズのガス給湯器に、
エコキュートのヒートポンプを組み合わせたしくみです。
わかりやすくするなら、
エコジョーズ+エコキュート＝エコワン
となります。
エコジョーズでは給湯の供給だけでしたが、
給湯、温水式暖房を全てまかなうことが可能になります。
詳しい解説は、次回のブログでお話しましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
【エコキュート・エネファーム・エコジョーズ】
の３機種の中で、
ガス給湯器の延長線上にある【エコジョーズ】
についてまとめてみました。
商品選びの参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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