【3大省エネ給湯器でエコにお得-番外編】ハイブリッド給湯器のメリット・デメリット
さて、みなさん。
永く心地よく暮らせる住まいづくりのスペシャリスト
NKプランニング株式会社(中谷工務店)の中谷耕三です。
今回も前回、前々回に引き続き、
名前がとても紛らわしい
【エコキュート・エネファーム・エコジョーズ】
3大省エネ給湯器を解説するブログ
番外編【ハイブリッド給湯器】の
- ハイブリッド給湯器のしくみ
- メリット・デメリット
をお話します。
『ハイブリッド給湯器』の名称について
ハイブリッド給湯器として浸透している名前に、
リンナイ社のエコワン®があります。
ガスと電気を組み合わせた
リンナイ(Rinnai)社の
オリジナルハイブリッド給湯・暖房システム
のことをいいます。
ノーリツからも
『ハイブリッド給湯システム』『ユコアHYBRID』
として販売されています。
このブログでは、総称である、
『ハイブリッド給湯器』で統一させていただいています。
ハイブリッド給湯器のしくみ
エコジョーズのガス給湯器に、
エコキュートのヒートポンプを組み合わせたしくみです。
わかりやすくするなら、
エコジョーズ+エコキュート=ハイブリッド給湯器
となります。
ハイブリッド給湯器は、
従来の電気給湯機よりも低い温度の40~50℃で貯めたお湯を、
使用する際に再びガスで温めるという仕組みで給湯します。
ハイブリッド給湯器のメリット
非常に高い省エネ性能
ハイブリッド給湯器は、
時間帯や使用料に合わせて電気とガスを使い分けてお湯を作るため、
無駄に使うエネルギーが少なく、
非常に省エネ性能の高い機器と言えます。
給湯器の性能を評価するときの評価指標のひとつに、
『一次エネルギー消費量』
というものがあります。
省エネ給湯器の一次エネルギー消費量による、
従来のガス給湯器と比べた省エネ率を見てみると、
- エコジョーズ(JIS 92.5%) 14%
- エコキュート(JIS 3.3) 28%
- エコワン160リットル 46%
と、ハイブリッド給湯器がかなり優れていることが分かります。
ガス給湯器のエコジョーズは、
省エネ効果があるのが給湯のみでしたが、
エコキュートが組み合わさることで、
給湯と温水式暖房を全てまかなうことが可能になります。
このことも省エネに効果を発揮しています。
一度にたくさんのお湯を使ってもお湯切れしない
エコキュートのデメリットとして、
貯湯タンクのお湯を使うと、しばらくお湯が出なくなる。
というのがありました。
ハイブリッド給湯器では、
貯湯タンクのお湯がなくなったとしても、
ガス給湯器エコジョーズでお湯を作れるため、
お湯切れを起こしません。
このしくみのためお湯を貯めておく量を減らすことができ、
貯湯タンクを小さくできる利点もあります。
プロパンガス(LPガス)契約者はお得になりやすい
プロパンガスを契約中のご家庭の場合は、
都市ガスよりもガス料金の相場が高いので、
高熱効率のハイブリッド給湯器にして
ガス使用量を抑えることで
光熱費の大きな削減効果が期待できると言えます。
ハイブリッド給湯器のデメリット
導入費用が高くなる
ハイブリッド給湯器の導入費用は、
ふたつの機能を組み合わせている機器のため仕組みが複雑となり、
エコジョーズやエコキュートに比べても高い傾向にあります。
導入費用が高くても高い省エネ性能によって、
ランニングコストは安く済みますので、
長期的な視点で検討されることをおすすめします。
暖房設備と組み合わせて設置しないとお得になりにくい
ハイブリッド給湯器は、
給湯だけ使うとメリットが少なくなります。
給湯以外にも、
温水床暖房システムなどを一緒に導入して、
家で使うエネルギーのうち、
ハイブリッド給湯器が作るエネルギーの比率を高めると、
電気代などが削減されて、
総合的に光熱費がお得になります。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
【エコキュート・エネファーム・エコジョーズ・ハイブリッド給湯器】
の4機種の中で、
実績のある2機種、エコキュート・エコジョーズの
しくみをうまく合わせた
【ハイブリッド給湯器】
についてまとめてみました。
商品選びの参考にしていただければ幸いです。
今後も家庭のエネルギー機器は、
ますます発展していきます。
私もしっかりと研究していきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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