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大地震後に行う、知られざる建築士の活動

一般財団法人 日本建築防災協会より転載

さて、みなさん。
永く心地よく暮らせる
住まいづくりのスペシャリスト

NKプランニング株式会社(中谷工務店)の中谷耕三です。

 

このたびの2月13日23時すぎに
福島県沖で発生した地震で、
被災された方々には
心からお見舞い申しあげます。

また、
復興にご尽力されている皆様には、
安全に留意されご活躍されることを
お祈りいたします。

 

今回は、

大きな地震が起きて
たくさんの被害が出たあと、
様々な方の協力のもと
復興が行われます。

その中で、
建築士が担う活動についてお話します。

 

大地震で被害にあわれた家屋は、
非常に不安定な状態となります。

その後に発生する余震などによる
倒壊の恐れも考えられるので、

安全か否かをいち早く
見極めなければなりません。

 

そのために行われる活動を

【 被災建築物応急危険度判定 】

といいます。

 

被災建築物応急危険度判定の活動は、

大地震により被災した建築物を調査し

その後に発生する余震などによる
倒壊の危険性や外壁・窓ガラスの落下、

付属設備の転倒などの危険性を
判定することにより、

人命にかかわる二次的災害を防止する
ことを目的としています。

 

その判定結果は、
以下の3色のステッカーで表示されます。

一般財団法人 日本建築防災協会より転載

赤色「危険」:
建築物に立ち入ることは危険です。
立ち入る場合は、専門家に相談し、応急措置を行った後にしてください。

黄色「要注意」:
建築物に立ち入る場合は十分注意してください。
応急的に補強する場合には専門家にご相談ください。

緑色「調査済」:
建築物の被災程度は小さいと考えられます。建築物は使用可能です。

 

このステッカーを建築物の
見やすい場所に表示
して、

居住者はもとより付近を通行する
歩行者などに対しても

その建築物の危険性について
情報提供する
こととしています。

 

これらの判定は建築の専門家が
個々の建築物を直接見て回るため、

被災建築物に対する不安を抱いている
被災者の精神的安定にもつながる
といわれています。


応急危険度判定の活動は、

市町村が地震発生後の
様々な応急対策の一つとして行いますが、

大規模災害の場合には、

判定を必要とする建築物の量や
被災地域が広くなるため、

行政職員だけでは対応が難しくなります。

 

そこで、
応急危険度判定に関する講習を
受講した民間の建築士が

【 被災建築物応急危険度判定士 】

としてボランティア協力を行います。

私も登録させていただいています


もしあなたが、
大地震で住まいに被害にあわれたときには、

今回ご紹介した
【 応急危険度判定 】が完了するまでは、

二次被害を回避するためにも、
緊急では致し方ありませんが、
極力家の中には入らないでください。


私はつねづね、

【 住まいは安全で安心できる場所 】

であるべきと思っています。

このブログではこれからも、

地震、水害、火災、防犯などの

【 住まいの安全対策 】

について語っていきたいと思っています。



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