価値に気づいてもらうための提案
さて、みなさん。
永く心地よく暮らせる住まいづくりのスペシャリスト
NKプランニング株式会社(中谷工務店)の中谷耕三です。
今回は、建築から少し広げて、
価値に気づいてもらうための提案
-これからの提案者の責務-
というテーマでお話します。
先日のclubhouseでの会話の中で、
尊敬する工務店の社長から、
「シャワーヘッド」の話題がありました。
要約するとこのような内容です。
シャワーヘッドの節水性はすばらしい。
手元スイッチで止水もできるものもあります。
しかし、
その価値はどこまで伝わっているのでしょうか。
得てして、こういった部品は
説明はきちんとしますが
選ばれるのは後回しになりがちです。
そして壊れたりしたあと、
節水ヘッドに交換したときに
「節水いいよね」
と、改めて価値を感じます。
これが始めから
標準採用されているとしたらどうでしょうか。
もちろん節水は素晴らしいのですが、
利用者は、
節水している実感は感じにくいのではないでしょうか。
手元止水スイッチのシャワーヘッドならばなおさらです。
手元止水スイッチのヘッドを、
シャワーフックの高い位置にかけて使われる方は、
きっとヘッドのスイッチは「開く」のままです。
手元で閉める必要はないはずです。
これでは意味がありません。
「シャワーヘッドは節水!」
だからと言って
ライフスタイルに合わなければ、
どれもが適しているわけではありません。
と続いていきます。
これは良い機能だから!
といって始めから標準プランとして
組み込まれているものは多くあります。
しかしながら、
なんでも薦めてつけてしまえばいいとは限りません。
これは、
その機能の価値に気づかないから
にほかなりません。
つまり、
デフォルトでついている機能は活用されにくい
もっとありていに言えば、
価値に気づかないから、ありがたみが薄い
となります。
だからこそ、
建築士として、価値ある住環境を。
セールスコピーライターとして、価値が届く言葉を。
提案する私自身を含めた、
これからの提案者に必要なことは、
価値を伝える
ではなく、
価値に気づかせる
ことだと思うのです。
これは、
YouTube「WinWinWiiin」第2回
の西野亮廣氏も
「CDジャケットを書きたかったイラストレーターの話」
のくだりで
価値に気づかせる重要性
を話されています。
そのイラストレーターさんが
どんな行動を起こしたのか。
は、本編を観ていただくとして。
この動画では、
価値を気づかせるからこそ、
相手が能動的に動いてくる。
と進んでいきます。
利用者がその価値を必要と感じて
期待される未来を思い描く。
だからこそ人は動く。
提案者は、相手を動かすことはできません。
動く気づきとキッカケを提案します。
あくまでも動くは相手です。
名著「嫌われる勇気」でも度々引用される
イギリスのことわざ
馬を水辺に連れて行くことはできても、
水を飲ませることはできない
がすべてを説明しているようにも思えます。
これからは、
ますます情報過多の時代に突入します。
だからこそ提案者は、
多くの情報の中から取捨選択して
依頼者の必要とされる
価値に気づかせる提案
を常に心がけることが求められると思っています。
clubhouseの何気ない会話から感じた、
【 価値に気づかせる提案 】
心に留めておきます。
※引用元
YouTube「WinWinWiiin」第2回 西野亮廣(前編)
https://www.youtube.com/watch?v=pdaSg5kkp8c
YouTube「WinWinWiiin」第2回 西野亮廣(後編)
https://www.youtube.com/watch?v=udaAFc5ahuo
嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見 一郎, 古賀 史健(著)
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