梅雨入りまでにやっておきたい、樋のチェックポイント4選
さて、みなさん。
永く心地よく暮らせる住まいづくりのスペシャリスト
NKプランニング株式会社(中谷工務店)の中谷耕三です。
今回は、
梅雨入りまでにやっておきたい、
樋のチェックポイント4選
というお話をします。
もうすぐ梅雨の季節です
ゴールデンウィークに入って
新緑の美しい季節になりましたね。
とても気持ちがいい毎日ですが、
その次にはジメジメとした梅雨がやってきます。
梅雨の間、
強く降り続ける雨を受け止めて、
上手に流してくれるのが【樋】です。
屋根の軒先に、壁の隅にある樋は、
見た感じ地味ですが、
とても大切な役割を担っています。
樋が無いと雨水は、
屋根からそのまま落ちてきます。
雨水を流す排水に雨が入らないので、
家の周りで雨水が水浸しになってしまいます。
雨の日は家の周りが歩けなくなってしまいます。
雨水の地面からの跳ね返りが壁に当たって、
壁が濡れて痛む原因にもなります。
大雨が降る時期の前には、
樋に穴は開いていないか、
落ち葉などが詰まってはいないか、
などの樋のチェックをしておくと安心ですね。
樋の各部名称
樋チェックの前に各部名称を紹介します。
ご自身でできる樋のチェックポイント
「チェックと言っても、
樋を下から見てるだけじゃわからないし。」
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
ちょっとしたポイントで見極めることができます。
皆さんご自身でできる方法をご紹介しましょう。
樋の汚れ
集水枡の根元から雨水が垂れて跡が残っています。
エルボと呼び樋の間に隙間があるか、
または割れているか、
もしくは集水桝が詰まっている
可能性があります。
樋の垂れ下がり
これは古民家のように、築年数が長い住宅に多く見られます。
この写真で、軒樋が異常に垂れ下がっています。
軒樋が割れていたり、
屋根からの雨水を受けきれずにそのまま下に落ちている
可能性があります。
屋根の傷み具合
樋の傷み具合を、屋根の状態から推測することもできます。
↑この写真のように、鉄板屋根が全体に錆びてきています。
このようになった屋根にかかっている樋も、同じように痛んでいることがあります。
↑この場合だと、樋を包んでいる樹脂の部分がめくれあがっています。
こうなるときちんと雨水は流れなくなり、つまりの原因にもなります。
谷樋の場合
樋には、【 谷樋 】と呼ばれるものがあります。
L字型になって建っている住宅の屋根は、
写真のように屋根が曲がるところで大きな溝ができます。
これを【 谷樋 】と言います。
現在では、ステンレスかガルバリウム鋼板を使って、
長寿命化されてきましたが、
ひと昔の住宅は『銅板』が使われています。
銅板は加工しやすい反面、金属の中ではやわらかい部類に入ります。
↑それゆえに瓦の形も相まって、
いつも同じところに雨水が落ちるため、
少しづつ削られていきます。
写真の谷樋で色が変わっているところは、他のところに比べて薄くなっています。
このまま放置すると、最終的に穴が開いてしまいます。
コーキングを塗ってしのぐか、傷みがひどければ谷樋ごと交換します。
谷樋の状態は、屋根に上らないとわからないので、
工務店や、ホームインスペクターさんに見てもらってください。
チェックポイントまとめ
1:樋の外側に雨だれの跡があれば、割れているかもしれない
2:軒樋が垂れ下がっていたら、つまりの原因かも
3:屋根が傷んでいたら、同じく樋も痛んでいる
4:谷樋のチェックはプロに任せましょう
ホームインスペクターのプロの目でチェックする
ご自身でできるチェックポイントを紹介しましたが、
どんな状態なのか詳しく知りたい。
プロの目で見てもらって安心したい。
他にどこか悪いところがあるかも。
など、お感じになられましたら、
【 ホームインスペクター 】
にご用命ください。
20年以上住宅に関わる一級建築士で、
『既存住宅状況調査技術者』の資格を持った私が、
今回のような樋の診断も含めた、
【 ホームインスペクション 】
を行います。
当社のホームインスペクションの内容を、
詳しくお知りになりたい方は、
第三者住宅診断・建物検査を奈良でするならNKプランニング株式会社
からご覧ください。
これからの梅雨、そして台風のシーズンを迎えます。
家の備えのひとつとして、
ホームインスペクションを受けられるのはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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