【 グリーン住宅ポイント 】リフォーム対象工事徹底解説!
さて、みなさん。
永く心地よく暮らせる住まいづくりのスペシャリスト
NKプランニング株式会社(中谷工務店)の中谷耕三です。
今回は、前回のブログ
リフォームするなら必見!「グリーン住宅ポイント」リフォーム特化解説!
に引き続き、
【 グリーン住宅ポイント 】についてのお話です。
グリーン住宅ポイント発行の対象
本制度でポイント発行の対象となるのが、
①新築住宅の建築・購入
②既存住宅の購入
③リフォーム工事
④賃貸住宅の建築
の4つです。
この中で最も需要があるであろう、
リフォーム工事について
詳しく知りたい方も多いかと思います。
そこで今回は、
③リフォーム工事の【対象となる工事】
についてお話します。
リフォーム工事でのポイント発行
前回のブログでも書きましたが、
大切なことなのでもう一度書いておきます。
ポイント発行の注意点
・工事の内容に応じて発行されるポイントが変わります
・世帯対象者によって、ポイントの上限が変わります。
・最低5万ポイント以上の工事が対象となります。
・1,000万円(税込)以上は、工事完了前の申請もできます。
ポイント対象の工事7種類
対象工事は7種類ありますが、
【必ず行う工事】と【併せて行う工事】
の2つに分かれます。
①~③のいづれかが必須
①エコ住宅設備の設置
②開口部の断熱改修
③外壁、屋根・天井 または 床の断熱改修
①~③と併せて実施した場合にのみ対象となる工事
④バリアフリー改修
⑤耐震改修
⑥リフォーム瑕疵保険等への加入
⑦既存住宅購入加算
対象工事7種類を詳しく解説!
ここからは、上記7種類を詳しくお話します。
①エコ住宅設備の設置
節水型トイレや高断熱浴槽など、
エコ性能の高い設備を設置します。
大きく分けて5種類あります。
1.太陽熱利用システム(1戸あたり24,000ポイント)
たくさんのご家庭でも良く見かける、
屋根の上に置いてお湯を作る機器です。
太陽熱温水器とも言い、
【ソーラー】などと略して言われたりもします。
今では、お湯を作るパネル部分を屋根に、
タンク部分は地面に分けて設置するタイプもあります。
ガスや灯油の節約に一役買います。
2.節水型トイレ(1戸あたり16,000ポイント×設置台数)
1回の水量がおおよそ
水量6.5L以下のタンク式、
タンクレス便器、8L以下のフラッシュバルブ式便器
(メーカーによって少し数値が異なります。)
の便器を指します。
最近の製品ならば、ほぼすべてが該当します。
3.高断熱浴槽(1戸あたり24,000ポイント)
浴槽の内側や風呂ふたの
断熱性能が良いシステムバスを指します。
4.高効率給湯機(1戸あたり24,000ポイント)
一般的に普及している給湯器
・エコキュート(電気ヒートポンプ給湯機)
・エコジョーズ(潜熱回収型ガス給湯機)
・エコフィール(潜熱回収型石油給湯機)
・ハイブリット給湯器(ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機)
の中で、一定の性能が認められているものを指します。
5.節湯水栓(1戸あたり4,000ポイント×設置台数)
お湯を節約して使うことを目的に作られた水栓で、
「手元止水機構」「小流量吐水機構」「水優先吐水機構」
を有する水栓を指します。
②開口部の断熱改修
ガラス交換や内窓設置で、
窓や玄関の断熱性能を上げます。
改修方法には4種類あります。
発行ポイントは大きさによって
3種類(ドア交換は2種類)に分かれます。
イ:ガラス交換(2,000、5,000、7,000ポイント×施工箇所数)
既存窓を利用して、複層ガラス等に交換するもの。
ロ:内窓設置(13,000、15,000、20,000ポイント×施工箇所数)
既存窓の内側に、新たに窓を新設するもの。
および既存の内窓を取り除き、
新たな内窓に交換するもの。
ハ:外窓交換(13,000、15,000、20,000ポイント×施工箇所数)
既存窓を取り除き、新たな窓に交換するもの。
および新たに窓を設置するもの。
二:ドア交換(24,000、28,000ポイント×施工箇所数)
既存のドアを取り除き新たなドアに交換するもの。
および新たにドアを設置するもの。
③外壁、屋根・天井 または 床の断熱改修
天井や床に断熱材を充填して、
断熱性能を上げます。
改修後の外壁、屋根・天井又は床の部位ごとに、
最低使用量以上の断熱材を使用する改修に
定められたポイントが付与されます。
施工面積が大きくなるので、
ポイントも
16,000ポイントから100,000ポイントまで
幅があります。
④バリアフリー改修
手すりの設置や段差解消など、
お年寄りにやさしい住宅にする工事です。
対象となる工事は、以下の5つです。
・手すりの設置 (1戸あたり 5,000ポイント)
・段差解消 (1戸あたり 6,000ポイント)
・廊下幅等の拡張 (1戸あたり 28,000ポイント)
・ホームエレベーターの新設(1戸あたり150,000ポイント)
・衝撃緩和畳の設置 (1戸あたり 17,000ポイント)
⑤耐震改修
(1戸あたり150,000ポイント)
以前の耐震基準で建てた住宅を、
現行の耐震基準に適合させる工事です。
1981年(昭和56年)5月31日以前に
着工された住宅で、
現行の耐震基準に適合していない住宅
が対象となります。
⑥リフォーム瑕疵保険等への加入
(7,000ポイント/契約)
新築住宅は瑕疵保険の加入が義務付けられていますが、
リフォーム工事は任意となっています。
リフォーム工事でリフォーム瑕疵保険加入すると、
ポイントが付与されます。
国土交通大臣が指定する
住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱う
リフォーム瑕疵保険および
大規模修繕工事瑕疵保険
への加入が対象となります。
⑦既存住宅購入加算
既存住宅の利用促進のため、
一定の条件の既存住宅を購入すると、
ポイントが付与されます。
以下のすべてを満たす既存住宅の購入が対象となります。
・建物の不動産登記事項証明書において、
新築と記載された日付が
2019年(令和元年)12月14日以前の住宅であること
・売買契約額が100万円(税込)以上であること
・2020年12月15日以降に売買契約を締結すること
・売買契約締結から3か月以内にポイント発行対象となる
リフォーム工事の請負契約を締結すること
・自ら居住する住宅の購入であること
ポイントの付与方法が変わっていて、
①~⑥の各リフォーム工事等の
ポイント数と同数のポイントを加算されます。
既存住宅を購入して対象となるリフォーム工事を行えば、
ポイントが2倍になりお得ですね。
終わりに
リフォーム工事の対象工事とポイント数を、
できる限りまとめてみました。
それでもなかなか実感がわかないかと思います。
そこでこのブログでは、
あと2回に分けて、
【 追加工事交換 】
【 部屋別ポイント活用例 】
を書こうと考えています。
皆様のリフォーム工事に一役買えるように、
がんばってまとめてみます。
今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
参考ホームページ:
国土交通省 グリーンポイント制度公式ページ
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