![](https://nakatanikoumuten.jp/wp-content/uploads/2021/05/toilet_mark.png)
昔のトイレにある問題点とその兆候を見極めるポイント
さて、みなさん。
永く心地よく暮らせる住まいづくりのスペシャリスト
NKプランニング株式会社(中谷工務店)の中谷耕三です。
今回は、最近手がけた現場から
昔のトイレにある問題点とその兆候を見極めるポイント
というお話です。
昔のトイレあるある
最近手がけた現場でのお話です。
築年数40年を超えている家の
トイレによくある工法に、
【床まで土が埋まっている】
があります。
![](https://nakatanikoumuten.jp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_1017-scaled-e1619950414543.jpg)
一見何の問題もないトイレですが・・・(当社施工事例)
このトイレの床を取ってみると、
![](https://nakatanikoumuten.jp/wp-content/uploads/2021/05/NK_P4330.jpg)
床下まできっちりと土が入っています。(当社施工事例)
写真のように、
便槽を埋めたところから
床まできっちりと土が入っているのです。
これは推測ですが、
トイレ床を水洗いする習慣があったとき、
床の防水が完全ではないので、
水を使っても床板を腐らせないため
ではと思っています。
![](https://nakatanikoumuten.jp/wp-content/uploads/2021/05/NK_P4332.jpg)
必要ない土は全て取り去ってしまいます。(当社施工事例)
もちろん現在では必要ないので、
土は全て取り去ってしまいます。
土を床の高さまで入れる。
この方法は、
家に大きな問題を引き起こします。
土台がなくなってしまう
床下いっぱいに入れた土が引き起こす問題は、
土に埋もれた土台を腐らせてなくしてしまうことです。
入れた土が地面の水分を吸い上げる。
土が詰まっているので床下を空気が流れない。
一切乾かず床下はいつも湿気がある状態です。
すると怖いのが【シロアリ】です。
暗くて湿気を好むシロアリは、
木材のやわらかいところをどんどん食べてしまいます。
![](https://nakatanikoumuten.jp/wp-content/uploads/2021/05/NK_P4321.jpg)
土を取り除いたら、土台がシロアリに食べられています。(当社施工事例)
土を全て取り去って土台を確認すると、
今回の現場でも、
土台のおおよそ半分が無くなっていました。
昔のトイレの改修方法
土台がこんなに痛んでしまうと、
完全に交換するには壁を壊さなければいけません。
壁を壊さずリフォームで対応するときの
大きなポイントは、
シロアリがいるのかいないのか。
シロアリのタマゴやフン、
シロアリが移動した跡(蟻道といいます)
などで確認します。
幸いシロアリ自体はもういないので、
防蟻材を注入塗布したうえで、
床下換気の穴を基礎に開けて、
新しく床を作ることになります。
家の不具合の兆候を見極めるポイント
今回のように室内からでは、
まったく問題ないように見えているトイレでも、
床下では大変なことが起きています。
しかしその兆候をうかがい知る方法があります。
それが【外壁の色の変化】です。
![](https://nakatanikoumuten.jp/wp-content/uploads/2021/05/67d505191218a81a8393160fdcc09446.jpg)
壁の下半分がグレー色になっているのが分かります。(当社施工事例)
この写真で壁の一部が黒ずんでいるのが
お判りでしょうか。
これは地面の水分を吸い上げて
壁が黒ずんで見えている可能性があります。
もしあなたの家でも、写真のように壁の一部が黒ずんできたら、
何かしらの不具合の兆候かもしれません。
リフォームのキッカケのひとつにしてもらえればと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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