最適なエアコン選びのポイント4つと、エアコン選定支援ツールのご紹介
さて、みなさん。
永く心地よく暮らせる住まいづくりのスペシャリスト
NKプランニング株式会社(中谷工務店)の中谷耕三です。
今回は、
一級建築士であり、
家電製品アドバイザーの私が、
エアコン選びのポイント4つ
最適なエアコンを選定してくれるツール
をご紹介します。
エアコンが壊れた!!
我が家のエアコンが3台同時に壊れました。
もう10数年使っているエアコンなので、
感謝の気持ちを持って交換することにしました。
これは良い機会と思って
エアコンを改めて研究しなおすことに。
そのときにふと気づきます。
皆さんはエアコン選びで
こんな悩みをお持ちではありませんか?
「カタログのドコを見れば良いの?」
「エアコン選びの決め手が分からない」
そこで今回は、
エアコン選びのポイント4つと、
最適なエアコンを選定してくれるツール
をご紹介します。
エアコン選びのポイント
【 畳数 】-面積で選ぶ-
エアコンを選ぶとき、まず見るのは
【 畳数 】
だと思います。
カタログには、
暖房:6~8畳(10~13㎡)
冷房:7~10畳(11~17㎡)
等と表記されています。
これを見て多くの方は
「6畳~8畳(10~13㎡)に適したエアコン」
の意味と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、
これが実は違うのです。
「6~8畳(10~13㎡)」と書かれてある場合、
「木造平屋和室南向き(和室)なら6畳(10㎡)」
「鉄骨マンション南向き中間階(洋室)なら8畳(13㎡)」
という意味になります。
木造と鉄骨造が併記されているので、
お間違えの無いようにしてください。
鉄骨造の方が木造に比べて気密性が高いため、
畳数は大きくなります。
例えば木造住宅で8畳の部屋に
エアコンを付けようとしたら、
「8~10畳(13~16㎡)」のように、
畳数の目安が8畳以上のモデルを選ぶことになります。
エアコンは一般的に冷房より暖房が畳数は小さくなります。
選ばれるときは暖房の畳数を目安にしてください。
木造住宅の畳数の注意点
日本の住宅は「柱の間隔が910㎜」
でできているのがほとんどですが、
田舎の方では「柱の間隔が985㎜」があったり
最近では「柱の間隔が1メートル」の場合があります。
つまり、
同じ6畳であったとしても、
柱の間隔で面積は異なります。
畳数で選ぶと思っていたものより
小さいモデルを選んでしまいかねません。
木造住宅のエアコン選びは、
【畳数ではなく、平方メートルで選ぶ】
ようにしてください。
【 能力 】-パワーで選ぶ-
エアコンのカタログには、
【 能力(kW) 】という項目が必ずあります。
暖房:3.6(0.7~5.0)
冷房:2.8(0.6~3.3)
といった具合です。
この数値の「3.6」とは、
エアコンの標準的なパワーを示しています。
カッコ内の「(0.7~5.0)」は出せるパワーの範囲を示します。
このふり幅が大きいほど、
パワフルであり繊細な性能のエアコンと言えます。
【通年エネルギー消費効率(APF)】-省エネで選ぶ-
エアコンのカタログには、
【通年エネルギー消費効率(APF)】という項目があります。
「1あるエネルギーを何倍にできるか。」
というエアコンのエネルギー性能を示します。
おおよそ、
スタンダードモデルで5点台
フラッグシップモデルで7点台
となります。
この数値が大きいほど
エネルギー消費効率が優れている省エネエアコンと言えます。
あなたのエアコン選びを助けてくれるツール
カタログを詳しく見ても、
「この部屋には結局どれがいいの?」
となりますよね?
そこでご紹介したいサイトが、
【 ASST 家庭用エアコン選定支援ツール 】
なのです。
『電力中央研究所』
というところのサイト内にあります。
「大まかな地域」
「断熱等級」
「築年時期」
「窓ガラスの性能」
「部屋の階数」
「部屋の向き」
「部屋の広さ」
「冷房の設定温度と使う時間(平日・休日)」
「暖房の設定温度と使う時間(平日・休日)」
「エアコンを選ぶときの優先度(立ち上がり・省コスト・省CO2)」
上記の項目を入力すると、
最適な能力(kW)を算出してくれる優れものです。
項目が多くて大変そうな印象をお持ちかもしれませんが、
画面レイアウトもわかりやすく、
ストレス無く扱えるようになっています。
本来ならリンクを貼るところですが、
リンクを張っても良いかの判断がわからなかったため、
名前だけの紹介とさせていただきました。
【 ASST 】で検索してもらえればサイトに行けます。
エアコン選びの一つの参考にご活用ください。
今回のまとめ
1・畳数は木造と鉄骨造が混在して書いているので注意!
2・木造住宅は畳数で大きさが変わるので、平方メートルで考える
3・能力のふり幅が大きいほど、パワフルであり繊細
4・通年エネルギー消費効率(APF)は大きいほうが高性能
5・「ASST 家庭用エアコン選定支援ツール」はとても便利
おわりに
いかがだったでしょうか。
たくさん見るところがありますが、
今回のブログを参考に
最適なエアコンを選んでもらって、
快適に過ごしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考サイト:
パナソニック エアコン選びはカタログのココを見る!知っておくべき4つのポイント
紹介サイト:
電力中央研究所 ASST 家庭用エアコン選定支援ツール
(リンクして良いか不明のため、リンクさせていません)
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