避けては通れない!皆さんの身近で起きている『空き家問題』の現状
さて、みなさん。
永く心地よく暮らせる住まいづくりのスペシャリスト
NKプランニング株式会社(中谷工務店)の中谷耕三です。
今回は、
避けては通れない!皆さんの身近で起きている『空き家問題』の現状
と題して、空き家について考えてみたいと思います。
この記事を書くきっかけ
最近当社への問い合わせで、急増しているキーワードが
『中古住宅』と『空き家』です。
中古住宅は主に調査のご相談ですが、
空き家の場合は内容が
調査・解体・相続・売却・賃貸・2次利用
と、多岐にわたります。
そこで改めて、空き家の問題を整理しようと思いつき、
この記事を書いています。
先述しましたが、空き家の問題は多岐にわたるので、
『空き家シリーズ』としてまとめてみたいと考えています。
そもそも空き家とは
みなさんの身近にあるお住いが、
このような状態になってはいませんでしょうか?
・倉庫として使っている。
・息子が将来帰ってきたときのために置いてある。
・お盆やお正月に家族で集まる場所になっている。
・分譲マンションを使っているけど、使っていない。
これらは全て『空き家』になります。
空き家とは、住んでいない家のことです。
・人の出入りの有無、
・電気ガス水道の使用状況
・住民票の内容
・管理状況
などで判断されます。
空き家にしたままの理由
空き家にしたままの理由にも様々なものがあります。
令和元年空き家所有者実態調査の
『空き家にしておく理由』を見てみると、以下のようになります。
理由にも様々なものがあります。
それだけ根深い問題だと言えます。
空き家の推移
全国の空き家数の推移を見ると、
平成 30 年には約 849 万戸となっています。
また、
空き家率(総住宅数に占める空き家等の割合)も、
平成 30 年には 13.6%となっています。
奈良県の空き家数の推移を見ると、
平成 30 年は 87,200 戸となってます。
空き家率についても同様に、
平成 30 年は 14.1%となっています。
つまり、
全国も奈良県も『7件に1件は空き家』
の状態になっているといえます。
空家が生まれる要因とは
では、なぜ空き家になるのでしょうか。
令和元年空き家所有者実態調査によると、
人が住まなくなった理由として、
『別の住宅に転居』が41.9%と最も多く、
『最後に住んでいた人が死亡したため』が40.1%と続きます。
そんな住宅を所有することになった原因の
54.6%が相続で最も多いことが分かります。
空き家の問題は根深い
いかがだったでしょうか。
まずは空き家の現状をまとめてみました。
今後は、
・空き家が地域に与える影響
・家族で考えておきべきこと
・空き家の管理の方法
等を書いていきたいと思います。
皆さんの身近で起きている『空き家問題』の
お役に立てればと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考資料:
損する・損しない空き家 ~空き家発生予防のための23箇条~
ひょうご住まいづくり協議会事務局
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