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空き家の維持管理の責任と発生するコスト

さて、みなさん。

永く心地よく暮らせる住まいづくりのスペシャリスト
NKプランニング株式会社(中谷工務店)中谷耕三です。

今回は、
空き家の維持管理の責任と発生するコスト

と題して、
空き家の管理について考えてみたいと思います。

住まいは個人資産ですが・・・

皆さんの住宅は個人の持ち物です。

だからといって、

維持管理は個人の自由である。
ことはありません。

住まいは適正に管理されないと、

以前のブログ
持ち主だけの問題ではない!空き家の劣化と周辺に与える悪影響

で書いたような、
建物周辺に悪影響を与えます。

そうならないためにも、
所有者には法律で適切に維持管理する責任
が定められています。

 

空き家所有者の管理責任

日本の建物と土地に関する法律で、
建物の管理責任も定められています。

代表的なものでは、
以下のものが挙げられます。

【維持保全】
建築基準法第8条
(昭和25年法律第201号)

【空家などの所有者等の責務】
空家対策の推進に関する特別措置法
(平成26年法律第127号)

【土地の工作物等の占有者及び所有者の責任】
民法
(明治29年法律第89号)

長くなるので条文は省略しましたが、
明治・昭和・平成と様々な形で法律が作られています。

それほどまでに重要であり、
時代の変遷の大きく影響を受けている要素である。
とも言えます。

 

空き家をキチンと管理できていないと・・・

キチンと空き家を管理できていないと、
管理を促すための法律もあります。

【空家等対策の推進に関する特別措置法】では、

  1. そのまま放置すると、倒壊するなど危険な状態
  2. 衛生上有害となる恐れのある状態
  3. 適切な管理が行われず景観を損なう状態

などの空き家を【 特定空家等 】
と定めています。

住まいの劣化が進み、
周辺に迷惑をかけるようになると、
特定空家等に指定されて、
適切な対応をとるように、
行政から指導・勧告・命令を受けることになります。

 

空き家の維持管理のコスト

空き家の維持管理には、

  • 固定資産税
  • 水道、電気、ガスの基本料金
  • 破損部分のメンテナンス

など様々な費用が必要です。

ここでは最も注意すべき、
固定資産税についてお話します。

 

空き家の固定資産税

固定資産税の税額は、
建物や敷地の固定資産税評価額×1.4%
等が多いです。

ただし、住宅用地には特例があって、
固定資産税評価額が6分の1などに減額されています。

お持ちの空き家が特定空家等に指定されて、
行政から勧告を受けると、

建物が建っていても住宅地としてみなされず、
固定資産税評価額が6分の1になる特例が外れ、
税額が上がることがあります。

なお、空き家になって老朽化しても、
建物の固定資産税評価額が0円になることはありません。

 

空き家の問題は根深い

いかがだったでしょうか。

今回は
空き家の維持管理の責任とコスト
をまとめてみました。

これからも、

  • 空き家が地域に与える影響
  • 家族で考えておきべきこと
  • 空き家の管理の方法

等を書いていきたいと思います。

皆さんの身近で起きている『空き家問題』
お役に立てればと思っています。

以前より書いていますブログ
【 空き家問題を考えるシリーズ 】

も合わせてお読みいただければ幸いです。

【 空き家問題を考える 】シリーズ記事

①空き家の現状を知る

1:避けては通れない!皆さんの身近で起きている『空き家問題』の現状
2:持ち主だけの問題ではない!空き家の劣化と周辺に与える悪影響

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

参考資料:
損する・損しない空き家 ~空き家発生予防のための23箇条~
ひょうご住まいづくり協議会事務局

 

 

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